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※ご承諾を得て、転用させていただいています。記事の著作は凛が所有するものではありません。
「若き“地直し”職人」着物のお医者さん多忙 HPなどに反響次々 着物の「地直し」をご存じでしょうか? いわば着物のお医者さんで、着物に加工される前の生地の染料の飛びや織りムラなど、「難」と呼ばれる不良部分を整え、本来の姿に戻す。着物に仕立てられた後には、生地の日焼け、カビ、虫食いなどのトラブルに対処する。 池田信行さん(38)と黄瀬敏生さん(36)(写真上=左が池田さん、右が黄瀬さん)は若き地直し職人。 呉服業界の裏話や着物に関するコラムなど「職人がコッソリ教える着物の全て!」というキャッチコピーそのものの内容だ。「こんなことになってたの?」といった驚きや「こんな着物があるんですが、何とかなりますか?」など反響が寄せられている。「まさか、こんなに反響があるとは、うれしいですね」。池田さんは「お客さんの生の声を聞いて、仕事にも反映させていきたいです」と話す。 地直し屋さんに持ち込まれる「難」は様々。例えばシミひとつにしても、染料か食べこぼしか。油性か水性か、また生地は絹か化繊か……。診断が最も難しい作業のひとつだ。「間違うと取り返しがつきませんから、経験と勘がものをいいます」。一面にカビがびっしり生えて、真っ白になった喪服が持ち込まれたこともある。「着物は高価なものですから、皆さん大事にしまいすぎはるようですね。本当は半年に1度ぐらいはタンスから出して、陰干しして風を通した方がいいんですよ」 6畳の作業場に40ワットの蛍光灯が32本もつけられている。「どんな難も見逃さないためです。目は疲れますね」。染み抜き用の薬品に酔ってしまうこともある。 |
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