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きものの値打ちを決める規格や証紙


きものってなんで高価なものが多いんだろう?と思われる方は多いと思います。もちろん、中間業者や流通の関係で値段が上がることもありますが、決定的に価値を上げるのは規格にパスした品物である、という決定的な証明です。

規格審査の厳しさで有名なのは結城紬。
「無形文化財」の指定を受けており、それを証明する証紙があるのとないのとでは、値段は数倍以上の差がついてしまいます。

ほかにも産地や品物を証す刻印やラベルによって、きものの価値が決まることが多いです。ザッとですが、証紙やラベルを画像でご紹介しましょう。


きものの耳の部分にある、ラベルや証紙──こんな風になっています。






規格を無事にパスするには、カスリや亀甲など、決められた絵柄にズレが生じていないことなどが要求されます。
ほんの数ミリのズレでも審査は通りません。

 ←織り目にズレのない、きれいな品物です。

結城紬の場合、無形文化財の証紙に「難物」の割り印が押されることになり、これはどうやってもごまかすことができません。
地直しでこれらの難をカバーするにも、膨大な手間と費用がかかり、新たに審査してもらうためにも費用がかかるので、とても採算が合いません。生産者さんとしては、絶対に難物にならないよう配慮して織るしかないのです。


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